Vゼミの概要

 Vゼミは、(株)ライサが運営する、日本で最も実績のある獣医師国家試験対策の予備校でしたが、2020年度から国試研(獣医師国家試験対策研究会)が引き継ぎ、運営をすることとなりました。

VゼミのVは、Veterinary &Victoryを意味しています。

Vゼミの概要書をご希望の方は、お問合せ・お申込のページからお申し込みください。

Vゼミ所在地
〒123-0851
東京都足立区梅田3-19-17(国試研)
電話:090-2919-0207(代表直通)

代表責任者:鈴木 勝(獣医師)

沿革

   Vゼミは、日本獣医生命科学大学(旧、日本獣医畜産大学)名誉教授(農学博士)石崎良太郎先生が代表となり、スタートした日本で最も実績のある獣医師国家試験対策予備校です。
  Vゼミに関するお問い合わせの多い質問は下記のQ&Aにまとめましたのでご参照ください。

Vゼミ Q&A

動画講義について

Q1・Vゼミ動画講義とは何ですか?

  コロナ禍前まで、Vゼミは東京の高円寺の校舎で講義を行っていました。同じ夢と意志をもつ仲間が講義室に集い、ともに切磋琢磨しながら勉強することで、多くの学生が獣医師となって巣立っていきました。しかし一方で、遠方の学生が入校しにくい、近くに下宿すると授業料以外に下宿代がかかる、感染症がまん延しやすい、休んだ講義は聴講できないといった欠点もありました。

  現在のVゼミは校舎をもたず、すべて録画の動画講義配信という形式を採用しています。動画講義の配信により、学生は遠方でも通うことなく自宅で入校可能となり、下宿代もかからず、校舎内での感染症の感染を気にすることなく学ぶことができます。そして最大の利点として、休んだ講義を聴講できないというケースがなくなること、聞き逃した講義内容・苦手な講義内容を何度でも視聴できることなどが挙げられます。校舎で講義を行っていた当時は、とくに講義を欠席してついていけなくなり、友人とも疎遠になって講義に来なくなってしまう学生が残念ながら出てしまっていたのですが、そういった問題は現在の講義形式では起こり得ません。

  動画講義では、同じ志をもつ友人が作りにくい、質問や相談がしにくいといった欠点がありますが、その欠点を解消できるような取り組みを行っておりますのでご安心ください(Q10、Q11参照)。

 

Q2・動画講義の視聴順や視聴ペースに決まりはありますか?

  基本的に動画講義の視聴順や視聴ペースはVゼミから指示があります。しかし学生により理解度の差などがありますので、視聴ペースを速めて、またはゆっくり視聴すべき学生もいます。そのためVゼミ動画講義は期限内であれば、いつでも、どこでも、何度でも視聴できるようになっています(システムメンテナンス期間を除く)。

  苦手な分野や知識の動画講義をマスターするまで何回も視聴することもできますので、Vゼミからの指示をベースにして、自分に合わせて視聴することが可能です。また、学生から相談があれば、個別に動画講義の視聴順などを学生に合わせて指導することもしています。

 

Q3・動画講義後に課題や宿題はありますか?

  Vゼミ動画講義の視聴後には課題(宿題)があります。多くは動画講義の内容に関連した過去問の問題を解く課題(宿題)になります。これらの課題は動画講義の内容(インプット)をアウトプットすることで、より知識を自分のものにするためのものですので、とくに苦手分野や苦手知識の習得に重要なものとなります。

 

Q4・動画講義の内容は?

  Vゼミ動画講義の特徴については、Vゼミホームページ「動画講義」のページで動画配信しておりますので、まずはそちらをご視聴ください。

  Vゼミは毎年5月開講で翌年2月の獣医師国家試験に向けて勉強をしていきますので、獣医系の大学で6年間にわたり勉強してきた内容を1年に満たない期間で勉強せねばならないことになります。当然ですが、すべての内容を勉強している時間はなく、ピンポイントで重要な科目や分野(出題数が多い科目や知識)を重点的に講義をしていくことが合格のカギとなることは言うまでもありません。

  そのため、獣医師国家試験で出題数が少ない科目や重要ではない分野の知識などは、講義内容に含まれておりません。その勉強に費やした時間に見合った国家試験での得点の上乗せが見込める可能性が低い科目や分野より、その勉強に費やした時間に見合った国家試験での得点の上乗せが見込める可能性が高い科目や分野を勉強することが重要だからです。とはいえ、ピンポイントで講義をしても、Vゼミの動画本数と視聴時間はかなりの量となり、少しでも視聴をしないと年度内にすべて視聴できないほどありますので足りないと感じることはないと思います。

 

Q5・動画講義は誰が行うのですか?

  Vゼミ動画講義は代表講師である鈴木が担当しております。高円寺の校舎で講義室に集まり講義を行っていた時代から、「担当講師で差がある」という学生のクレームが多くありました。当然ですが講義の良し悪し、上手いかどうかは、講師の肩書きや出身大学等で決まるわけではありません。そこでVゼミでは講師を一本化して問題を解決しています。もちろん、学生によって講師の合う、合わないもあると思いますので、ご希望の方にはVゼミ動画講義の一部を無料視聴(お試し体験視聴)していただけます。これによって合う、合わないといった問題は事前に解決できると思いますので、ご希望の方はVゼミホームページの「お問合せ」ページから、お試し体験視聴を希望する旨ご連絡ください。

※Vゼミ講師の鈴木の動画講義の評価はAmazonで「愛玩動物看護師国家試験対策 楽しく学べる参考書」という動画講義つきの書籍のレビューをご覧ください。

 

Q6・動画講義内のアドバイスとは何ですか?

  Vゼミ動画講義内では、国家試験に合格するための知識以外に、勉強に対する考え方などのアドバイスも行っています。大学までの受験勉強と国家試験の受験勉強の違いは様々ありますが、最も大きな違いは覚えるべき知識の量だと考えます。

  人間をコップ、知識をコップに入れる水に例えますと、ある程度の受験勉強の知識であれば、水の量が少ないのでコップに入ります(つまり勉強すれば身に付きます)。しかし、獣医師国家試験のような膨大な試験範囲、知識量の試験の場合は水の量が多すぎるので、コップの中に入りきらないということが起こり得ます(つまり勉強しても身につかない)。こういった場合、コップに入る水の量を減らすわけにはいきませんので、やるべきことはコップを大きくすることとなります。コップを大きくする、それは人間の器を大きくするということです。

  獣医師国家試験では、一生懸命勉強していても知識が身につかず、スランプに陥ってしまう受験生がいるのですが、それは知識を身に着けるための器が小さいことを意味しているのではと考えています。きちんと頑張って毎日勉強しているのに、成績が伸びないという受験生の原因として、多くの受験生や保護者の方の盲点になっているものではないでしょうか。

  Vゼミでは単に知識を詰め込めさせるような講義ではなく、動画講義内において人間として器を大きくする、成長してもらうといった趣旨で様々な考え方に関するアドバイスを行っています。もちろん講義内のほんの数分のお話ですが、こういったアドバイスが重要だと思える受験生が合格を勝ち取るのも事実です。

  知識だけを身に着けたいのならば教科書を読めばよいのであって、講義を聴講するということは人の話を聞く、その人の考え方を聞くという意味があると考えます。こういったアドバイスを無駄な話だと不要に思う学生がいるのも事実ですが、そういった学生ほど残念な結果が待っているものです。

  臨床獣医師になったとき、飼い主様の世間話を無駄だと思って話を聞くのか、そういった会話が大事なのだと思うのかで、その獣医師の評価、飼い主様の信頼・信用は変わってくるのと同じだと考えていただけるとよいかと思います。

 

Q7・その他の動画講義の特徴はありますか?

  一般的な動画を2倍速視聴しますと、声が聞き取りにくくなってしまうのですが、Vゼミで採用している動画配信では、2倍速視聴をしても聞き取りやすくなる特別な配信を行っています。そのため、講義室に集まる講義では必ず所定の時間聴講することになりますが、Vゼミ動画講義では学生の希望に合わせて講義時間を短縮することができます。

  また、板書の文字が読みにくい場合、基本的に板書内容は読み上げて対応はしていますが、画面を拡大することも可能な点も動画配信の特徴となるでしょう。

  その他にも、Vゼミの動画講義1本の視聴時間は平均で20分前後、長くとも30分弱となっています。一般的な講義室での講義は60分から90分休みを取らず行うことが多いですが、それよりかなり少ない視聴時間に設定しているのは、人間の集中力の観点からの判断となります。説にもよりますが、人間の集中できる時間は30分から45分程度が限界と言われていますので、それより長い講義時間で無理に頑張るより、短時間で集中して学生に勉強してもらう方が効率的であることは言うまでもありません。

 

Vゼミのサービスについて 

Q8・Vゼミ定期模試とは何ですか? 

  Vゼミでは6月、7月、9月、10月、11月、12月の計6回、定期模試を行っています。これにより自分の勉強の進捗度合が確認でき、勉強計画や勉強目標通りに進んでいるか把握できることになります。模試の問題は過去の必須問題すべてと、学説問題過去6年分をランダムに並べ替えて出題しています。 

  Vゼミ定期模試の最大の特徴は、過去問をそのまま出題するのではなく、選択肢の組み合わせ問題を排除して出題していることです。獣医師国家試験では一部の問題で選択肢の組合せ問題が出題されています(a,b、b,cなど)。この選択肢組合せ問題は、一つの選択肢の正誤がわかっただけで二択に絞ることができてしまい、選択肢5つの正誤をすべて判断できなくとも正解できる可能性が高い問題、つまり難易度が低い出題形式の問題と言えます。この選択肢組合せ問題を正解したことを自分の実力だと勘違いしてしまわないよう、Vゼミ定期模試では選択肢組合せ問題をすべて5つの選択肢の中から2つ選べという問題に変えて出題しています。こうすることで正解するための難易度は上がりますが、偶然正解してしまう(実力を勘違いしてしまう)可能性は低くなり、より自分の現在の正しい立ち位置が把握できるようになります。 

 

Q9・Vゼミ定期模試に実地問題はないのですか? 

  Vゼミ定期模試には過去問の実地問題の出題はありません(著作権の関係で残念ながら出題できません)。Vゼミでは、実地問題を含めず、12月末までに学説7割以上の正答率にすることをVゼミ生全員の目標にしてもらっています。つまり実地問題よりも、学説問題を重視して勉強してもらっているのです。それにはいくつか理由があります。 

  獣医師国家試験では必須問題が7割以上、学説と実地の合計が6割以上の2つの基準をクリアしないと原則合格できません。学説問題が全部で160問、実地問題120問の合計280問で6割以上の正解なので、168以上の正解が合格基準となるわけです。ですからより問題数の多い学説問題の方を重視して勉強し、得点を稼ぐのが得策なのは言うまでもありません。 

また、これは経験則になるのですが、学説問題と実地問題では費用対効果がかなり異なると考えています。学説問題は勉強すればするほど成績が伸び、得点が増えていきやすいのですが、一方で実地問題は勉強にかけた時間ほど成績が伸びないのです。これは今までのVゼミ生の成績を分析していてわかったことで、このことから有限である勉強時間をいかに効率よく使うかを考えた場合、学説を重視して勉強すべきという考え方に至り、定期模試では実地問題を行っていないのです。 

  とはいえ、実地問題を勉強しないわけではありません。実地問題の多くは学説問題の知識で正解できる問題であり、学説問題を中心に勉強しながら正しい実地問題対策の勉強の指導もきちんと行っておりますので、ご安心ください。 

 

Q10・勉強相談や悩み相談はできますか? 

  Vゼミに入校すると、勉強相談や悩み相談、勉強に関する質問などが行えます。また、Vゼミ定期模試の後には、受験データ、模試成績をもとにした個人面談を行っています。この個人面談は強制ではなく、希望者のみの予約制となります。個人面談はオンライン会議システムを用いて行いますが、相談や質問は電子メール、またはオンライン会議システムのどちらか適した方法で回答させていただきます。 

  なお、国家試験終了後に翌年の契約をする意思がないにも関わらず、アフターサービスで今後の相談に応じることや、土日祝日、深夜に関係なくすぐに対応するのは当然だという無謀な要求をしてくるケースが近年出てきたため、契約にないサービスでの対応はできかねますので、予めご承知おきください。 

 

その他 の質問

Q11・Vゼミ有志の勉強会とは何ですか? 

  学生個々で得意、苦手、成績などが異なりますので、勉強の基本はVゼミ動画講義を中心に個人で勉強することとなります。しかし、個人で勉強するのは心細く、強い意志がないと継続するのが困難なのも事実です。 

  そこでVゼミでは勉強相談できる環境を提供するだけでなく、希望者に対しオンライン会議システムを利用したVゼミ有志の勉強会の場を提供しています。このVゼミ有志の勉強会に参加するかどうかは学生の自由で、Vゼミ生の有志が運営する自主的な勉強会です。Vゼミは勉強会の場を提供するだけで、勉強会の日時決定や進め方の詳細は参加メンバーの話し合いで決めています(よってVゼミ有志の勉強会はVゼミ費用に入っておりません)。 

一般的な学生が集まる勉強会では、仕事をしながら、バイトをしながらという学生は参加しにくいものですが、Vゼミ勉強会はすべて録画しますので、リアルタイムで参加できなくとも、録画を見ることで参加できない曜日を欠席して勉強会についていけなくならないよう、参加しにくくならないような工夫がされています。 

  Vゼミ勉強会の良い点は、様々な出身大学、年齢差、学力差などがあるメンバーが揃うことです。最高の勉強法・学習法は誰かに説明することだと考えます。知識を覚え(インプット)、その知識を使う(アウトプット)方法は多々ありますが、最高のアウトプットの方法は、誰かに知識を説明することなのです。 

  教科書通りの他人の文章を暗記したのでは、うまく説明はできません。説明するには知識を真に理解し、自分のものにして相手にわかりやすく変換する能力が必要だからです。よって、勉強会のメンバーにわかりやすく説明することこそが、勉強会に参加する利点となるのです。様々な学力のメンバーがいて、お互いに助け合いながら説明しあうことで全員の学力が上がる仕組み、それがVゼミ有志の勉強会です。 

  晴れて獣医師国家試験に合格し、獣医師として働く職域は広範囲ですが、自分一人で仕事をすることはほとんどないでしょう。多くの職場では様々な年齢や学歴の方が集まってチームプレーをすることが望まれます。Vゼミ有志の勉強会での経験は必ずや、合格後の仕事に役立つはずです。 

 

Q12・Vゼミ生の合格率はどのくらいですか? 

  大変申し訳ございませんが、正確な毎年の合格率はわかりません。すべてのVゼミ生に受験番号を伝えるようアナウンスしても、残念ながら伝えてくれない学生が必ずおり、合否がわからず正確な合格率を計算できないためです。 

  Vゼミ生で最も多いのは、国家試験に不合格になったばかりの既卒生です。しかしVゼミには卒業後数十年経ったが獣医になる夢をあきらめきれず一念発起して入校される方、仕事をこなしながら合格を目指す方なども入校されます。不合格になった翌年には、多くの受験生が合格しますが、数十年勉強していないブランクがあったり、仕事をしながらとなりますと、一年間の勉強で合格するのは至難の業です。実際にVゼミでは5年、6年とじっくり時間をかけて合格される方がいるのも事実です。そのため合否がわかったVゼミ生全体の合格率は既卒生全体とほぼ同程度から上、国家試験に不合格になったばかりの既卒生に限りますと、既卒生全体の1.5倍から2倍程度の合格率となります。正確な数値ではありませんが、ご参考になれば幸いです。 

  なお、Vゼミホームページの「合格者の声」は、当然ながら合格されたVゼミ生の一部だけの声となります。ホームページに掲載することを学生に強制するわけにはいきませんので、掲載をお願いし、了承してくださったVゼミ生の声のみを掲載させていただいています。